家族関係論

 暖かい家族を築くためにはどうすればよいのか、その事例とともに考察する学問です。
 …と書いてあると言えば間違いはないのですが、あまりにも視点が冷静すぎて、何が「正義」で何が「悪か」という事にばかり考えが及んでいるように見えて人情とかそう言うものが見えない科目です。
 そういうのを期待できる科目じゃない事だけは間違いないです。
 まぁ、こういう視点だからこそできる事もあるのだろう、そう考える事にしてやっていきました。

この科目の特徴

 普通に教科書を読んだ感想としては、この国の今までの家族って言うのはここまで悲惨なものだったのだろうかと、何だか鬱な気分になりました。
 そもそもこの教科書、従来の家族構成にいたるところで批判をして、何故それが現在もまかり通っているかを説明はするけれど、何故それで今まで我々の先祖がやってこれたのかについての説明は、普通に読んだ限りでは見つかりません。
 怒られようと何を言われようと、これがこの教科書を読んだときの俺の正直な感想です。
 でも、スクーリングの最終日の飲み会でこの科目を受講した人が、先生がこんな事を言っていたらしい事を話しておりました。
 「未来に向かうほど、物事はよくなって行くと信じて研究しているから、昔の物事の考え方を批判はしても、存在価値まで否定しちゃいない」
 うーん、先にスクーリングを受講していたら、俺は素直に単位を取ろうと思っていたかもしれない…最新の情報が手に入る、これも面接授業の利点なのかなと思いました。
 …。
 以上、8月時点の俺のこの教科書に対する感想でした、これから何度かやり取りをする可能性がありますが、その都度内容を書き換えていこうと思います。
 そうだねぇ…「この科目は履修放棄してやる!」などと言ってしまったからねぇ…とりあえず、何にも考えていないで喚いているわけではないよと言う事にするために、批判の論拠が見つかって質問する準備ができたら、思う存分愚痴った事の侘びと共に論拠を送って和睦を試みてみましょうかねぇ…やっぱりもらえる単位は欲しいし。
 でも、実際そこまでの余裕がない…ただでさえ俺は人格心理学で言うところのタイプA人間…暇があったら今年度の履修が大体終わったあたりで取り組んで見ましょうかね。

攻略のポイント

 何て言いますかね、「ジェンダー論」「女性と労働」に通じるところがあります。
 もちろん、ここにも「ジェンダー」と「M字曲線」の間の手が及んでいます。
 もっとも、女性と労働のように、グラフや表の細かい数字を出題する傾向はないですが、やはり難易度が高めです。
 何故でしょう、何故この手の科目のテストは難易度が高く感じるのでしょう?


2007年5月13日
 下北沢交流会の行きと帰りに、電車の中で読み始める。
 うわ…、家族の話を、これほどまでに温かみのない書き方をする本があるとは思わなかったぞ…。
 ていうか、欧米から発展している考えを日本の家族の構造に当てはめて、「今までの日本の家族構成は救いようのない構造だった」と書くのはいかがなものだろう?


2007年5月14日
 エクササイズをやりつつ、読み進める。
 DV(ドメスティック・バイオレンス)についての説明があるわけだが、この問題について「過去は、特にこの日本においてはこのような事が黙認されており、横行していた」と書かれているが、それが本当であったら過去の女性は気がおかしくならないのだろうか?
 何だか救いようがないじゃないか、文句ばっかりたれていないで、先生に質問を送ってみようか。
 ここいらでエクササイズが一回不合格になったので、ちょっと別の科目に取り掛かろう。

2007年5月15日
 産業心理学の一つ目のレポートの範囲を読み終わりまして、再びこの本を読破。
 何だか、結びの部分には微妙に悲壮感が感じられるような気が…。
 …あうー、読んでいて辛かったけれど、何とか単位認定試験はクリアしたぞ、そして文字数制限ギリギリで科目に質問

2007年5月20日
 未だに返答が無いので話を追記したぞ。

2007年5月26日
 ようやく返答が帰ってきた。
 20日に追記した事、最初に書いたことが言いすぎかと思ったので少し柔らかめにしたつもりだったのだが、明らかに火に油を注いでしまったよオイ。
 うーむ、それにしても、FAQの内容の詳しい事を話したくても学則に引っかかるのが怖くて細かい事は言えないのだが、大雑把に書くと、肝心の質問に関しては結局「論拠は?」と突っぱねられてしまったのである。
 論拠が無いものを軽視しすぎではないかと俺は言いたかったのだが…向こうの世界がそう言う風にしか動かないんじゃぁ、いくら俺が喚いても仕方がないか…。
 俺の質問を突っぱねたあと、「またご質問があったらどうぞ」というような話をしていたので、論拠がどこかに落ちていたらそれを使ってみようかな。
 でも、知識では恐らく向こうが圧倒的に上、俺は仕事をしつつ論拠を拾ってこなければ、このまま引き下がるしかない。
 やはり変にちょっかいを出さないほうが良かったかなぁ…。
 ま、家族って言うのはやっぱり、善悪よりも人情で動くものだと思って暮らしていったほうが良いのかも知れないな。

2007年7月17日
 幾度かの脳内会議の末、この科目のスクーリングでは、自分が納得できる論拠を発見できるまでこの科目に賛同する文章を書きたくないと言う事で意見が一致。
 自分の金で自分のために履修しており、誰かのご機嫌取りのために履修しているわけではない以上、ある程度自分の信念の融通を利かせてもらわねばなるまい。
 と言うわけで、事務室に対して履修放棄の代償がいかほどかを聞いて、成績評価と単位を落とす以外の損失が無ければ履修放棄をすることが決定。
 この日付に変わって少したった頃、何故か眠れなかったのでWBTにログインし、お伺いを立てる文章を事務室に送信。
 仕事から帰ってきたら、「成績評価に響くが、他の科目の単位を取得する事で卒業は可能」との返答をいただいた。
 余裕があれば科目担当者への論拠を使った問題提起を考えるが、現時点では履修放棄決定。
 「権力の抑圧」からの開放を掲げるこの科目に対し、俺はこの方法で権力の抑圧から解放させていただく。

2007年8月15日
 この科目を受講したMさんからの意見を聞いて、ちょっと言い過ぎたかなと思った俺。
 チキンと言われようと、優柔不断といわれようと、俺も誰かのご機嫌取りのために履修しているわけではないのだ、場合によっちゃ先生に降参して前言撤回も辞さないつもり。
 どうしようかな〜

2007年12月29日
 そうだねぇ〜、コサックさんにも宣言しちゃったし、自分も自分の考えに固執するのも良くないと思うから、侘びでも科目担当者にメールで送っておくかな。

2007年1月10日
 返信が帰ってきた。
 学問は批判と共に成長するものだからそんなに心配しなくても大丈夫、何なら貴方の考えを学問の研究テーマに使うのも良い、と、そんな感じの返信をしてくれた…感謝。


教科書と内容が同じと思われる本

不明

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